川崎市営住宅家賃計算の仕組みと収入基準のすべて

川崎市営住宅家賃計算の仕組みと収入基準のすべて

川崎市営住宅の家賃計算は複雑な仕組みですが、収入に応じて算定される家賃算定基礎額を中心に、立地係数や規模係数など5つの要素で決まります。あなたは正確な計算方法をご存知ですか?

川崎市営住宅家賃計算の基本構造

川崎市営住宅家賃計算の5大要素
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家賃算定基礎額

収入に応じて設定される基本となる金額で、政令により毎年度改正されます

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市町村立地係数

地価の状況を反映した係数で、川崎市は0.95と設定されています

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規模・経過年数・利便性係数

住戸面積、建設年数、立地条件などを総合的に評価する係数です

川崎市営住宅家賃の基本計算式

川崎市営住宅の家賃は、以下の公式で算出されます:
月々の家賃 = ①家賃算定基礎額 × ②市町村立地係数 × ③規模係数 × ④経過年数係数 × ⑤利便性係数
この計算式は公営住宅法施行令第2条・第3条、川崎市営住宅条例第14条・第15条に基づいて定められており、全国統一の基準に従って算定されています。
川崎市の特徴として、市町村立地係数が0.95に設定されており、これは全国平均より若干低い水準となっています。この係数は地価の状況を反映したもので、国土交通大臣が0.7〜1.6の範囲で市町村ごとに定める数値です。

川崎市営住宅家賃算定基礎額の詳細

家賃算定基礎額は、入居者の月収額に応じて8段階に設定されています:

入居者の月収額 家賃算定基礎額
104,000円以下 34,400円
104,001円〜123,000円 39,700円
123,001円〜139,000円 45,400円
139,001円〜158,000円 51,200円
158,001円〜186,000円 58,500円
186,001円〜214,000円 67,500円
214,001円〜259,000円 79,000円
259,001円以上 91,100円

この金額は毎年度、政令によって改正されており、国民の所得水準の変動に応じて調整されています。

川崎市営住宅家賃計算の収入基準と申告制度

川崎市営住宅の入居資格には、世帯の月収額が基準内であることが必要です:

  • 普通世帯:158,000円以下
  • 特認世帯:214,000円以下(高齢者世帯、障害者世帯、子育て世帯など)

月収額は、世帯全員の年間所得から控除額を差し引き、12で割って算出します。収入申告は毎年7月に実施され、この申告に基づいて翌年度の使用料が決定されます。
注意すべき点として、収入申告を怠ると近傍同種の住宅の家賃(各住宅での一番高い家賃)が適用されます。これは市営住宅の補助金が受けられなくなるためです。

川崎市営住宅家賃の収入超過者・高額所得者への加算制度

川崎市営住宅では、入居後の収入変動に対応する仕組みがあります:
収入超過者制度

  • 3年以上居住し、収入が入居基準を超えた場合に適用
  • 収入に応じた加算額が家賃に上乗せされる
  • 住宅明渡しの努力義務が課される

高額所得者制度

  • 5年以上居住し、2年続けて高額所得者基準(月収313,001円以上)を超えた場合
  • 近傍同種の家賃の2倍の金額を請求
  • 退去義務が発生し、応じない場合は訴訟提起

この制度により、本来市営住宅を必要とする低所得者への住宅供給を確保しています。

 

川崎市営住宅家賃の減免制度と特別措置

川崎市では、支払いが困難な入居者に対して減免制度を設けています:
減免対象となる事由

  • 収入が著しく低額で支払いが困難な場合
  • 生活保護法による保護を受けている場合
  • 災害による著しい損害を受けた場合
  • 疾病により医療費の負担が大きい場合

減免の申請には、収入状況を証明する書類や医療費の領収書などが必要となります。また、減免期間は原則として1年以内とされており、継続する場合は再申請が必要です。

 

川崎市営住宅の管理は川崎市住宅供給公社が行っており、減免申請についても同公社の窓口で相談できます。
建築業従事者の皆様におかれましては、これらの制度を理解することで、川崎市の住宅政策全体の仕組みを把握でき、今後の建築プロジェクトや住宅供給計画の参考にしていただけるでしょう。

 

川崎市住宅供給公社の公式ページには住宅使用料の詳細な計算方法や減免制度について詳しい説明が掲載されています
川崎市営住宅使用料の減免等に関する取扱要綱では、減免制度の具体的な適用基準や手続きが定められています