
売主物件の最大のメリットは、仲介手数料が一切発生しないことです。仲介手数料の上限は法律により「売買金額×3%+6万円+消費税」と定められており、3,000万円の物件であれば105.6万円(税込み)が必要となります。
💡 具体例での費用削減効果
この削減効果により、浮いた費用を頭金の増額や諸費用、引越し費用、リフォーム費用などに回すことが可能です。特に初回購入時の資金計画において、この100万円を超える節約は大きな意味を持ちます。
売主物件では契約不適合責任が引き渡しから2年以上となることが一般的で、仲介物件よりも長期間の保証を受けられるメリットがあります。これは不動産業者が売主となる場合に適用される規定で、個人売主の場合とは異なります。
🔧 保証内容の特徴
ただし、この長期保証は不動産会社やハウスメーカーが売主の場合に限られ、個人が売主の場合は通常3ヶ月程度の短期保証となることが多いため、売主の種別確認が重要です。
売主物件では仲介業者を挟まないため、価格交渉や条件交渉の回答が迅速に得られるメリットがあります。仲介物件の場合、買主→仲介業者→売主→仲介業者→買主という流れで情報が伝達されるため、時間がかかる傾向にあります。
⚡ スピード感のメリット
売主との直接コミュニケーションにより、細かな要望や質問も伝えやすく、物件の詳細情報や修繕履歴なども直接確認できるため、より深い物件理解が可能です。
売主物件購入における最大のデメリットは、不動産取引に関する専門知識が買主に求められることです。仲介業者がいない分、以下の専門的判断を自己責任で行う必要があります。
🎯 必要な専門知識領域
「再建築不可能」「借地権」「共有持分」などの重要な制限事項が契約後に判明するリスクや、適正価格を大幅に上回る金額で購入してしまうリスクが存在します。これらのリスクを回避するには、事前の入念な調査と専門家への相談が不可欠です。
売主物件は仲介物件と比較して市場での流通数が圧倒的に少なく、希望条件に合致する物件を見つけることが困難というデメリットがあります。
📊 市場流通の現実
この制限により、立地・価格・間取り・築年数などの希望条件を満たす物件が見つからず、妥協を強いられるケースが多発します。また、地域によっては売主物件自体が存在しない場合もあり、広域での物件探しが必要になることもあります。
効率的な物件探しのためには、売主物件と仲介物件の両方を視野に入れた総合的な検討が推奨されます。